
ガイド
北海道サーフィンガイド。
2026年10月更新 · えりも岬 EZO POINT
北海道は、北日本のサーフィンのフロンティア。冷たい海、誰もいない長い海岸線、そして太平洋からのうねり。ベストシーズンは8〜11月、おすすめは太平洋側、夏以外は4/3mmか5/4mmのウェットスーツがあると安心です。
日本へのサーフトリップといえば、湘南や千葉、南の島々が定番です。日本最北の島・北海道は、まったく違う旅になります。手つかずで、人が少なく、寒い。東京の近くのようにはサーフィンが根づいてこなかった場所です。だからこそ、来る価値があります。良い波を、誰とも分け合わずに乗れるのです。
このガイドでは、北海道のどこで、いつ、何を着てサーフィンするか、そしてどう移動するかをまとめました。書いているのは、太平洋側のえりも岬にある小さなサーフゲストハウス、EZO POINTです。
- ベストシーズン
- 8〜11月(台風スウェル・太平洋のうねり)
- おすすめの海岸
- 夏〜秋は太平洋側、秋〜春は札幌近郊の日本海側
- 水温
- えりも岬周辺:夏20〜25℃、春・秋15〜20℃、冬15℃以下
- ウェットスーツ
- 夏は3/2mm、春・秋は4/3mm、冬は5/4mmフード付き+ブーツ
- 混雑
- ほぼ空いている — 地元サーファー数人か、誰もいないことも
- 移動手段
- 新千歳空港(CTS)からのレンタカーが必須
どこで入るか
北海道のサーフィンエリア。
太平洋側
内浦湾 · 苫小牧 · 浜厚真 · 日高 · えりも岬 · 十勝
北海道でもっとも波が安定している海岸です。南と東に外洋が開けているため、太平洋からのうねりと、晩夏からは台風スウェルが入ります。長い黒砂のビーチ、河口、リーフ、港の防波堤と地形もさまざまで、多くのポイントは町から遠く離れています。えりも岬は日高の海岸線の果て、山が海に落ちる場所にあります。広尾町・えりも町・様似町には数多くのポイントがあり、どの向きのうねりでもどこかが良くなります。
日本海側
石狩湾(銭函 · 小樽 · 石狩) · 留萌
札幌のすぐそば、秋から春の海岸です。9〜4月、日本海を通過する低気圧や冬の北西季節風が、北〜北西のうねりを石狩湾に送り込み、胸〜頭サイズになることも。その代わり、雪と凍える空気と冷たい海が待っています。
オホーツク海側
網走 · 紋別 · 北見
晩秋から冬の海岸です。北西〜西の季節風がオホーツク海を吹き渡ると、オンショアでうねりが上がります。夏も低気圧が通れば波が入ることがあります。8月でも水温は15〜20℃ほどで、真冬は流氷が海を閉ざします。
北海道のサーフエリア — 海岸別に
太平洋側
胆振海岸 — 苫小牧・白老
札幌や新千歳空港からいちばん近く、北海道でも特にサーファーの多いエリア。長いビーチと港の防波堤。波の良い週末は人も集まります。
浜厚真 — 厚真町
苫小牧のすぐ東、北海道を代表するサーフビーチの一つ。南うねりに反応する広く開けたビーチで、浜の近くまで車で入れます。広いので、場所を選べば混雑も避けられます。台風が通る夏〜秋が本番。地元のサーフスクールもあり、初心者が始めるのにも向いています。
内浦湾 — 室蘭〜森
道南に広がる大きな湾。ビーチ、リーフ、ポイントがそろい、外洋が大きすぎるときや風が強いときにも、どこかの奥まった場所が入れることがあります。
日高海岸 — 日高〜浦河
山がそのまま太平洋に落ちる、静かで長い海岸線。ビーチと河口が続き、小さな漁師町が点在し、サーファーはごくわずかです。
えりも岬周辺 — 様似・えりも・広尾
日高山脈の南端が太平洋に突き出した場所。南西・南・南東・東とさまざまな向きのブレイクがあり、ほとんどどのうねりでもどこかが良くなります。ビーチ、リーフ、玉石のポイント。EZO POINTがあるのはここです。
十勝・道東 — 大樹〜釧路
長く開けた黒砂のビーチが続く、北海道でもっとも人里離れたサーフエリア。夏は海霧が多いので、気長に、燃料は満タンで。
日本海側
石狩湾 — 銭函・小樽・石狩
札幌から車で約40分、札幌のサーファーのホームエリア。すり鉢状の湾が北〜北西のうねりを集めます。秋から春がシーズンで、冬型の気圧配置になると胸〜頭サイズの波が立つことも。
留萌
日本海をさらに北へ。同じ冬の北西風の波を、ずっと少ない人数で。冷え込んだ朝には、海から「けあらし」が立ちのぼります。
オホーツク海側
網走・紋別
網走の海岸や紋別周辺は、晩秋から本番。北西の季節風がオンショアで吹き、うねりが上がります。8月でも3/2mmフルが最低ライン、風のある日や朝夕は5/4mmを。真冬は流氷がシーズンを終わらせます。
北海道のサーフポイント一覧を探している方へ。上に挙げた有名なビーチ以外、多くのポイントはひと握りの地元サーファーだけが知る場所で、私たちもそれを大切にしています。エリアまで来れば、えりも岬周辺では地元のサーフガイドが、その日いちばん良い波へご案内します。
いつ行くか
北海道サーフィンのベストシーズン。
春
4〜6月
冬の名残で水がもっとも冷たく、うねりも少なめ。凪の朝には海霧が出ます。晴れて面の整った春の日は、誰もいない美しい海。冬用のフルスーツが必要です。
夏
7〜8月
一年でいちばん水温が高く、初心者にもっともやさしい季節。波は小さめで不安定ですが、晩夏には台風シーズンが始まり、南からうねりが届き始めます。
秋
9〜11月
本番の季節。台風スウェルと太平洋のうねりが入り、風も落ち着きやすく、9月はまだ夏の水温が残ります。一度だけ来るなら、この時期に。
冬
12〜3月
覚悟のある人のための季節。浜には雪、気温は氷点下、水温は一年で最低。波はありますが、リスクも大きい。海を知る地元サーファーと一緒に入りましょう。
月別・北海道のサーフィン早見表
水温は太平洋側・えりも岬周辺の目安です。日本海側やオホーツク海側はより冷たく、オホーツク海側は真夏でも15〜20℃ほどです。
- 1月15℃以下
- 冬のうねり。雪と氷点下の空気
- 5/4mmフード・ブーツ・グローブ
- 2月15℃以下
- もっとも寒い月。上級者向け
- 5/4mmフード・ブーツ・グローブ
- 3月15℃以下
- 冬の終わりのうねり。人はほとんどいない
- 5/4mmフード・ブーツ
- 4月15〜20℃
- うねりは少なめ。面の整った空いた日
- 4/3mm+ブーツ
- 5月15〜20℃
- 春のうねり。日が長い
- 4/3mm
- 6月15〜20℃
- 小さめの日が多い。凪の朝は海霧
- 4/3mmまたは3/2mm
- 7月20〜25℃
- 小さく遊びやすい波 — 初心者に最適
- 3/2mm
- 8月20〜25℃
- 南から最初の台風スウェル
- 3/2mm
- 9月15〜20℃
- ベストシーズン。台風スウェルと穏やかな風
- 3/2mmまたは4/3mm
- 10月15〜20℃
- ベストシーズン。台風スウェルと太平洋のうねり
- 4/3mm
- 11月15〜20℃
- 安定したうねり。空気は冷え始める
- 4/3mm+ブーツ
- 12月15℃以下
- 冬の始まり。浜に雪
- 5/4mmフード・ブーツ
冷たい海でのサーフィン
北海道の水温とウェットスーツ。
夏以外の北海道は、コールドウォーター・サーフィンです。えりも岬周辺の水温は、冬の15℃以下から夏の20〜25℃まで。曇った風の強い日は、体感はさらに冷たくなります。目安として:
- 10℃未満
- 5/4mmまたは6/5mmフード付き、ブーツ・グローブ — またはドライスーツ
- 10〜15℃
- 5/4mmまたは4/3mm+ブーツ
- 15〜20℃
- 4/3mmまたは3/2mmフルスーツ
- 20〜25℃
- 3/2mmフルスーツ。いちばん暖かい日はスプリングも
身軽に来たい方へ。えりも岬では、ウェットスーツ、ドライスーツ、ボードをレンタルしています。サイズも厚さも各種そろえています。
移動と準備
北海道サーフトリップの計画。
車を借りる
海沿いの公共交通は本数が少なく、良いポイントは数百キロにわたって点在しています。新千歳空港でレンタカーを借りて、運転する前提で計画を立てましょう。
漁師町に敬意を
海岸の多くは現役の漁業・昆布の町です。港の作業場所に車を停めたり、昆布を干す砂利の干場を歩いたりしないこと。漁船には道を譲りましょう。
野生動物に注意
北海道はヒグマの生息地です。食べ物は密閉し、浜へ続く人けのない道では音を立てて歩きましょう。えりも岬では、野生のアザラシの大きな群れとも海を分け合います。
ひとりで入る覚悟を
空いている波はご褒美ですが、ライフガードはおらず、周りに誰もいないことも多いです。無理をせず、行き先を誰かに伝え、離岸流や岩については地元の人に聞きましょう。
えりも岬までは、新千歳空港から車で約3時間、帯広から約2時間です。車・電車・バスでの行き方はアクセスページをご覧ください。
北海道サーフィン よくある質問
北海道でおすすめのサーフポイントは?
夏から秋は太平洋側 — 苫小牧と浜厚真、内浦湾、日高海岸、えりも岬周辺(様似・えりも・広尾)、十勝。秋から春は、札幌近郊の石狩湾(銭函・小樽)に日本海のうねりが入り、網走周辺のオホーツク海側も晩秋から良くなります。その日良いポイントを見つけるには、地元のガイドがいちばんの近道です。
冬の北海道でもサーフィンできますか?
できますが、本格的なコールドウォーター・サーフィンです。浜には雪、気温は氷点下、水温は15℃以下。5/4mmフード付きウェットスーツ、ブーツ、グローブが必要です。多くの人は5〜11月に訪れます。
北海道でサーフィンはできますか?
できます。北海道には数百キロにおよぶサーフィン可能な海岸線があり、サーファーはとても少ないです。もっとも安定しているのは太平洋側で、8〜11月の台風スウェルや太平洋のうねりでビーチ、リーフ、ポイントブレイクが良くなります。
北日本でいちばん波が良いのはどこですか?
北海道の太平洋側 — 内浦湾から苫小牧、日高の海岸、えりも岬、十勝まで — が、夏から秋にかけて北日本でもっとも安定してうねりを受けます。秋から春は、札幌近郊の石狩湾や網走周辺のオホーツク海側に、冬の北西うねりが入ります。
北海道の海の水温は?
太平洋側のえりも岬周辺では、夏は約20〜25℃、春・秋は15〜20℃、冬は15℃以下です。日本海側やオホーツク海側は冬にさらに冷たくなります。一年を通してウェットスーツが必須です。
なぜ北海道の波は空いているのですか?
日本のサーフ文化は、東京に近い湘南や千葉で育ちました。週末のラインナップは混み合います。北海道は大都市から遠く、人口がまばらで、海も冷たいため、良い波の日でも誰もいないことがよくあります。
北海道でサーフィンするのに車は必要ですか?
実質的に必要です。ポイントは点在しており、バスの本数も少ないためです。多くの人は新千歳空港(CTS)でレンタカーを借ります。えりも岬までは車で約3時間です。
北海道で波の近くに泊まれる宿は?
EZO POINTは、えりも岬のサーフポイントの目の前に建つ4室のサーフゲストハウスです。サーフガイド、ウェットスーツ・ボードのレンタルがあり、1泊1室4,500円からご利用いただけます。
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